ほころび

好きなことを好きなように書いてます

【映画レビュー01】ルーム(2015) ※ネタバレあり

初めまして、SHOです。

趣味としてブログを書いていこうと思います。

とはいえ普通のサラリーマンなので、なかなか良い題材がない・・・。

趣味といえば人並み以上に映画は観るので、とりあえずは映画レビュー。

※ネタバレありですが、まだ観たことない人が後で見て楽しめるレビューにします。

 

概要

ROOM(ルーム)/上映日:2016年4月8日

監督 レニー・アブラハムソン 脚本・原作 エマ・ドナヒュー 

出演 ブリー・ラーソン ジョーン・アレン 他

 

ルーム(字幕版)

ルーム(字幕版)

 

あらすじ

突然の監禁から 7 年の時が経ち、母は全てを賭けた脱出を決意する。奪われた人 生を取り戻すために、何より〈部屋〉しか知らない息子に、〈本当の世界〉をみせるために―。衝撃に胸をつかれ、生きる輝きに嗚咽が漏れる、世紀の愛の物語。

ルーム - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarks

感想

以前から気になっていた作品。Amazon Prime に登場していたので鑑賞しました。

 さすが、アカデミー賞作品という感じです。演出などに派手さはないものの、しっかり2時間楽しめる作品です。設定やキャストの演技で直球勝負といった感じ。コスパ最強だなーとか思ってしまいます。(笑)

 

 具体的に、この映画で僕が面白いと思った点は次の3つです。

 

1、監禁された母と子という衝撃の設定からのスタート

2、”部屋”を出てからの困難で描く人間の心理描写

3、ジャック役の男の子の演技力の高さ

 

1、監禁された母と子という衝撃の設定からのスタート

 前半の穏やかな母(ジョイ)と子(ジャック)の日常に、「ちょっと退屈な映画だな、途中で寝ちゃいそうだ...」とか思っていたら衝撃の事実。実は、この親子は部屋に閉じ込められてるんです。監禁からのスタートなんて「ソウ」でしか観たことないですよ。しかも、息子ジャックはどうやら生まれてから一度も部屋から出たことがない。(ジャックくんが5歳だから、最低5年は監禁されてるってこと?)でも部屋にテレビはあるのが面白いところで、ジャックくんはTVの登場人物たちは現実に存在しないと思っているんです。というよりも自分たちと部屋の中のもの以外、現実に存在しないと思っているんですよ。衝撃の設定ですよね。そして週に1度だけ食材などの配給にやってくる謎の男、オールド・ニック。ジョイと普通に話しているこの男がこの監禁に大きく絡んでいるのは確かだけど、ジャックの誕生日にラジコンをプレゼントしたりもしかして犯人ではないの?どういうこと?と、まあこんな感じで映画は始まります。パンチの効いた設定でしっかりと心を掴んでくれるはずです。 

2、”部屋”を出てからの困難で描く人間の心理描写

 なんだかんだで部屋を脱出することに成功する訳ですが、この映画は部屋を出てからが本番なんです。何と言っても7年も監禁されていた女子学生と、生まれてから外の世界を見たことのない5歳児コンビが外の世界で困難なく生活できるわけがないのです。 外の世界に出られてハッピーなはずなのに、何かが引っかかるような毎日。このモヤモヤした薄暗い感じがこの映画のメインディッシュです。なるほど監禁されていた人間の脱出したその後を描いた映画なんですね。戦争に行った人間が戦地から生還して精神的に病んでしまうように、監禁されていた人間も戻ってきてから精神的に問題を抱え始める訳です。それも当然で、ジョイにとっては監禁されていた7年間は取り返しがつかないほど重いです。そしてジャックは、初めての人々、初めての食材、とにかく道を歩けば新しいものに出会う毎日、疲れたのか「”部屋に”帰りたい」と言い始めます。監禁されてた納屋とは言ってもやはり生まれ育った場所、帰りたくなる気持ちはわかります。でも途中ジャックがスマホでアニメを見るシーンがありましたが、適応速すぎっ!!と思いました。(笑) そして7年間の監禁から生還したヒーローとして、メディアは二人を持ち上げます。ジョイはあるインタビュー番組に参加することになりますが、インタビュアーのとある質問が鍵となってジョイの中のジャックに対しての愛が自責の念へと変化してしまいます。そして挙げ句の果てに・・・。まとめると、うまく設定を活かした二人の内面の変化が非常に見所です。

3、ジャック役の男の子の演技力の高さ

 この映画の設定をリアルにするには、監禁された母と子のリアルな演技が必須な訳ですよね。もちろんジョイ役のブリー・ラーソンの演技は、幾多の賞を受賞していることから明らかで素晴らしかったです。でもジャック役のジョーン・アレンくんも凄いんです。「生まれてから納屋から出たことのない子供が外の世界を初めて見たとしたら、どうなるんだろう?」という難解な疑問に応えてくれる演技でした。外の世界を知らない純粋無垢な様子、外の世界の不安や恐怖に徐々に適応していく姿、どちらも天才的でした。あと、純粋に超イケメンくんなので女性にもオススメです。彼の今後の活躍が楽しみですね。

 まとめ

 他にも見所はたくさんあるのですが、初めからあまり長文を書くと文章力の無さを晒すことになるので今回はこの辺で。とにかく設定に対して100点近い点数でエンディングまで走りきった映画だと思います。(巷には設定はいいのに結果残念だな・・・という映画が数多存在しますが)

 まだま稚拙な文章で人に見せられるものじゃありませんでしたが、どうかご容赦ください。今後はもっと構成なども考えてより良いレビュー出来るように頑張ります。

 

ルーム [Blu-ray]

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ではでは、おやすみなさい。